就職してから休日日数の交渉をしても、対応してもらえないケースが多いのが現実だ。
看護師は全国的に人材が足りておらず、売り手市場である。
それゆえ入職前の段階では、休日日数の交渉をすれば応じてもらえる可能性があるが、入職後は簡単には応じてくれない。
看護師が職場側に休日日数の交渉をする場合、多くは日数を増やすという内容である。
逆に日数を減らしてほしいと交渉する人は少ない。
職場側が交渉に応じてくれない理由は単純で、ひとりの看護師の休日日数を増やすと、他の看護師に負担が行くからだ。
職場が現在の人員で対処できなくなれば、新しく人材を募集する必要性が出てくる。
そうした理由から休日日数の交渉には安易に応じないのだ。
ただし妊娠や子育てなどが理由で休職し、復職をした場合についてはその限りではない。
このタイミングで休日日数を増やすように交渉すれば、通常よりも応じてくれる確率は高くなる。
ただし職場が交渉に応じるかどうか、休日日数を増やすかどうかは職場側に決定権があるので、看護師の希望が通らないことは多い。
普段からの勤務態度に問題があれば、即却下されることが少なくない。
将来的に休日日数を増やしたいと考えているなら、まずは仕事の実績を積み重ねていくことが大切である。
対応してもらえない場合は、休日日数の多い職場に転職するという方法が一般的だ。
看護師の年間休日日数は110日から130日程度に設定されていることが多い。
130日程度になると身体にも心にも余裕をもって働けるようになるという声が目立つ。